使用目的 | 相平衡実験,ガラスの合成,各種反応実験 |
温度範囲 | 500-1600℃ |
雰囲気 | Air,真空,雰囲気調整も可能 |
炉内容積 | 100w×130d×150hmm |
発熱体 | MoSi発熱対 |
機種 | クリスタルシステム社製 箱型炉 BF-1700 |
履歴 | 2012年導入,2013年縦型炉心管の設置改良,2015年真空溶融対応に改良 |
設置場所 | 総合環境理工学部 224号室 |
熱量計検出器
2013年に上部の断熱材に穴を開けて炉心管を縦に設置できるようにしました.製造元のクリスタルシステム社はこのような改造にも臨機応変に対応してくれます.箱型炉では1300℃以上の温度では輻射が強すぎて,温度を上げた状態では扉を開けての試料の出し入れが困難になります.縦置き炉心管があればワイヤーループ法で相平衡実験をしたり,1300℃以上の温度でも試料を取り出して急冷したりできます.
手前のスペースは通常の箱型炉としても使用できるので,利便性がたいへん良いです.なお試料温度は温調器とは別のR熱電対(写真中央)で測定しています.
前回の改良では炉心管の底部が炉内の床にのっているだけでした.2015年3月に炉体の下部に穴をあけて炉心管を貫通させ,水冷真空フランジを取り付けました.
オリジナルのユーロサーモ製のPID制御器をCHINO KP-1000に交換しました.ルーチンワーク的な加熱ならユーロサーモでも良いのですが,研究用途では加熱途中のプログラム変更が頻繁に発生するので,そのような場合にはCHINOの方が使いやすいです.サイリスタも対応版に交換しています.
上側の真空水冷フランジです.この改良によりガラスを真空溶融したり,ガス混合して雰囲気制御ができるようになりました.
ガラス材料を1600℃で真空溶融したのち,取り出して空冷している様子です.